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「認知症 外来」腸から改善することで認知症の予防と対策できる!その方法を紹介

ケース・スタディ

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ケース・スタディ

認知症、アルツハイマー病の方と生活するご家族は、日々さまざまな問題に遭遇することがあります。

どのように対応すればよいのか分からず悩んだり、負担やストレスを抱え込んでしまったりしている人も少なくありません。

ここでは、アルツハイマー病・認知症の人にみられる困った言動や行為の主なものについて、具体的と対応法をご紹介します。


本人の同意を得て受診したいのですが…?

認知症の高齢者は、本人に病識かないことか多いため、
受診の促し方か難しいものです。

もし自分の変化に少しでも気づいているのであれば、
受診を受け入れてくれるかもしれません。

しかし多くの場合は、
「もの忘れが激しい(多くなった)のでお医者さんに行きましょう」
言うと、
本人はショックを受けてしまったり、「そんなことはない」「私はどこも悪くない!」
言われるかもしれません。

かと言って、無理やり病院に連れて行くのもよくないです。

無理やりや嘘をついてつれていくことは、
かえって家族関係や医師との信頼関係に影響が出てしまうかもしれません。

当人の気持ちに配慮した誘い方の工夫が必要です。

工夫1

「健康診断」を受けにいきましょうと。

体全体の健康状態の調子を話題にし、受診を促します。

現段階では問題があるのでなく、いつまでも元気でいてほしいからという気持ちを伝えましょう。

工夫2

「先生が勧めてましたよ」

普段かかりつけているお医者さんの言うことなら
素直に聞いてくれる場合もあるでしょう。

信頼している親戚や知人の方の名前を出してもよいでしょう。

工夫3

「検診の連絡がきましたよ」

本人だけではなく、地域のみなさんが受診するという名目で受診を促します。

市や区からの「高齢者検診」などといった言いかもよいかもしれません。

工夫4

「内科から受診してみる」

いきなり認知症の専門と思われる科に抵抗がある場合には、
病院に訳を話し、内科から別の窓口へ行かせてもらったりして、
病院側に配慮してもらいましょう。

医師が初診で、認知症の恐れがある高齢者を診察するときは、
発症の経緯や、日頃の様子がよくわかる家族からの情報が必要になります。

病院にかかる際には必ず、身近な家族が付き添うようにしましよう。

複数の家族が付き添うことかできれば、医師と家族が話している間に、
本人の見守りができて安心です。

また、決心してから受診する日までの間が空いてしまうと、
忘れられてしまったり、不安が大きくなったりします。

「やっぱり行かない」抵抗されることも多くなるので、
受診を促すのは前日か、2、3日前がよいでしょう。

どうしても受診を促せない場合は、
先に家族だけで専門医に相談するか、
往診に来てもらうのも一つの方法です。


自分のものが見当たらず「盗られた」と犯人扱いされる

探しものが見つからないとき、アルツハイマー病の人は「盗まれた」と決めつけてしまうことがあります。

これを「もの盗られ妄想」と言われます。

財布や通帳、メガネなどの日用品が見当たらないときにみられます。

保管場所を忘れたという認識がないためにそう思い、身の周りのものだけに、身近な人を疑ってしまいます。

こんなとき、つい「自分でしまい忘れたんでしょ!」と言い返したり、興奮して「盗んでなんかないよ!」と否定するのは禁物です。

まずは、「困りましたね。」と共感を示し、一緒に探します。

本人より先に見つけると犯人だと思われてしまうことがあるので、本人が見つけるようにもっていきます。

見つかったら「よかったね。」と言って一緒に喜びましょう。

「やっぱり置き忘れじゃないですか!」などと責めてはいけません。

また、処分した衣類やバックなどを「盗まれた」ということがあります。自分で処分した事実を告げても納得しないので、とにかく一緒に探しましょう。

本人の気持ちが少し落ち着いたら「一休みしましょう」とお茶に誘ってみたりしましょう。

もし落ち着きが戻らない場合には、「明日、あれよりいいものを買いにいきましょう」などと言って落ち着かせます。度重なるときは、似たようなものを買ってきて「これではないですか」と渡すのもいいと思います。


食後しばらくすると食事を催促し、食べたこと自体を忘れている

記憶障害が進んで食事をしたことを覚えていなかったり、脳の満腹中枢が障害されたためにおこります。

なので、理屈で説明しても本人の納得は得られません。

それどころか、「そんなに食べさせてくれないのか」と思われ、怒りを買ってしまうことも少なくありません。

この場合、一時的に食事を忘れるように誘導しましょう。

時計の針を指して、「この針がここまで来たら食事ですよ」と示したり、「今から支度するので少し待ってくださいね」と言い台所に入ったり「一緒に食材を買いに行きましょう」と言って外に連れ出したりするなど、「これから食事ができる」と安心して待てるような声かけをすることが効果的です。

それでも食事を催促するような場合には、低カロリーのおやつなどを渡しましょう。また、お茶碗を小ぶりのものに変え、おかわりをしてもらうことで食べたことを実感してもらう、1皿の量を減らし、皿数を増やすなどの工夫もよいでしょう。


ふらふらと外に出てしまう場合

あてもなく歩き回ることを徘徊といいます。

徘徊は交通事故に遭う危険性もありますので、十分に対応策と予防策が必要になります。

対応策としては、どんな状況になると外に出ようとするのか、観察することから始めていきます。

徘徊には本人なりの理由がある場合が少なくありません。家で出るときに「会社に行ってくる」という場合には、「今日は会社お休みですよ」と。

「家に帰る」と言う場合には、「今お迎えの方がきますよ」といった具合に本人の世界に合わせて引き止めていきます。

「一緒にテレビを観ましょう」など本人の好きなことに誘って関心を他のことに向けさせることもよい方法です。

家に閉じ込められていることで本人がストレスを感じているような場合には、散歩のつもりで一緒に連れていきます。

一緒に外に出ることをや外出後に、着いていくことを拒否された場合には、本人とは少し離れて歩いていき、本人が迷ったり、疲れているように見えたら、偶然を装って近づいていき「一緒に帰りましょう」と声かけします。

予防策としては、1日の生活パターンをつくっていくことが大切です。

毎日、時間を決めて散歩をする。
庭いじりや手芸などの趣味を楽しんでもらう。ことが効果的です。

デイサービスで仲間ができることで徘徊が減るケースもあります。

徘徊が気になる場合は、事前に安全策のために、近所の方や交番、本人が立ち寄りそうな場所に予め事情を話しておき、本人が歩いていたら引き止めておいてもらい家族に連絡をしてもらうように頼んでおきましょう。

また、本人の持ち物に氏名や電話番号などを書いておき、ペンダントの裏などに示しておくのもよいでしょう。


何度も同じことを話したりする

アルツハイマー病の人は、少し前に話したことを忘れてしまうために同じ話や質問を繰り返します。

あるいは、忘れてはいないものの、記憶力の低下を気にしていて確認せずにはいられないという心理から繰り返すこともあります。

聞かされる側はうんざりするかもしれませんが、根気よく話に耳を傾け、質問に答えましょう。質問に答えるときは一言でよく、言い回しも変えない方が相手を混乱させることがありません。

忙しくて相手をしてられない。とほっとくことなく、「今、用事が済むまで少し待ってくださいね」と相手を否定することなく、受け入れる態度を示すようにしましょう。

買い物衝動を抑えられない

買いたい衝動を抑えられない。
買ったことを忘れて同じものを買う。
訪問販売が来ると買ってします。

これらの認知症の症状としてありますが、家族は返品したり解約したり、これ以上被害がでないようにしなくてはいけません。

  • カード類を保管しておく

銀行カード、クレジットカードは極力持たせないようにしましょう。

症状が初期段階の買い物に行ける時期であれば、必要な現金だけを持ってもらうようにし、通販や雑誌・チラシは目につかないところに置くようにします。

  • よく行くお店に事情を話しておく

馴染みのお店があれば、同じものを買ってしまうという事情を話しておき、「既に予約してもらってますよ」など、売らないでいいように理由をつけてもらうのも手です。

言いたいことが言えないー失語

認知症の言語障害である「失語」はまず、ものの名前が出てこないことから始まります。

ハサミのことを「あの切るもの」などと言うようになり、進行すると「あれ」や「それ」の代名詞が増えていきます。

いつも身近にいる人であれば、なんなくわかり通じるのですが、それができない場合もあります。

特に認知症の方は、理由を説明するのが難しいからです。

「散歩に行きましょう」と誘ってみても、本人が行きたくない理由が言えないことがあります。

そんな時は、「散歩は嫌ですか?」「どこか気分が悪いですか?」と聞いてみましょう。

どうすればよいか分からないー失認

食事の際に、「スプーンを使ってね」と言っても、スプーンがどれを指しているのか分からなく焦燥感にかられます。

今まで分かって当たり前なことが分からなくなり、戸惑います。

このような場合は、「これで食べてくださいね」とスプーンを渡すようにしましょう。

動作を組み合わせれないー失行

ある運動をする個々の運動はできても、組み合わせる行為ができなくなる。

着ることはできても、衣類の形と自分の体のイメージを合わせることができない状態を失行と言います。

裏返しに着たり、シャツをズボンのようにはいたりしようとします。

理解しがたい行動に家族はショックを受けてしまうことがありますが、本人はさらに混乱してイライラしていますので、とがめず優しく支えるようにします。

間違えて着てしまった場合には、(セーターを間違えて着た場合など)
「よく着れましたね。でも少し暑いから変えましょうね」とすぐに否定はせずに、認めた上で変更を促しましょう。


幻を見る「せん妄」

「せん妄」とは、夕方から夜にかけて、急に目を見開き怯えて、
「洪水だ、水が上がってくる」
「壁に虫が這っている」といった幻をみることがあります。

これは意識状態が中途半端になっているからです。

「大丈夫ですよ、そばについてますから安心して眠りましょう」と安心させてあげながら寝かしつけるか、もしくは、はっきりと起こしてあげ、周囲を明るくし、「どこに見えますか?指指してみてください」と注意を集中させることで、消える場合もあります。

このように、せん妄が現れたら、他の病気の可能性もありますので、医師に相談してみましょう。

安定剤や抗うつ剤を飲んでいる場合は、その影響でせん妄が起きることがあります。

また、市販の風邪薬でも起こる場合があります。

  • せん妄を防ぐには

日中は起きて活動し、夜はよく眠るという生活を維持するのが一番の予防策です。

日中によく眠ってしまう場合には、活動できるデイサービスの利用や一緒に外出するのもよい方法です。

  • 幻をみる場合には

せん妄とまではいかないが、
「◯◯さんが集金に来てる、払わないと」
亡くなった「知人が来ている」という幻を見る場合には、「お支払いしておきましたよ」などと、否定はせず、話を合わせましょう。

怯えたり不安がることがない幻であれば、「そうですね」と、それが過ぎるのを待ちます。否定せず落ち着かせるのが大切です。


仮性作業

本人は真面目に行動していても、周囲から見ると、??という行動。

はたから見ると何かの作業をしているように見えるのですが、実際には何もできていない作業をすることがあります。

掃除をするので椅子を片付けているとき、その椅子を元の位置に戻してします。

病院では薬を配るそばから片付けてしまう。

これは、仮性作業といい、大脳の頭頂葉や前頭葉の機能が低下したために起こる現象です。

嫌味でもなく、悪意はありませんので、他の行動や場面に誘導してあげます。

仮性会話

仮性作業と似た現象に「仮性会話」があります。

話題があり、話しかけてくるのですが、同じことを繰り返していたり、話のつじつまが合わなかったりします。

本人が楽しそうに話している場合には、相槌をうつようにしましょう。


鏡との会話

鏡やガラスに映った自分と会話しているのを初めて見ると、ビックリしてしまいます。

これは鏡像認知障害と言われるもので、鏡に映った見慣れた顔の自分に懐かしみを覚え、母親や兄弟のように思って語りかけていると考えられます。

鏡に映る自分には話かけますが、同じように映る他の人には話しかけません。

こうした行動には、ビックリするかもしれませんが、認知症が重なって出てきているのです。

ビックリしても、冷静に本人の自尊心を傷つけないように対応することが大切です。

もし、危険だったり、迷惑がある場合には、本人が好きなものや楽しいことへ誘導しましょう。

お菓子やお茶、ゲームなどや、本人が好きなテレビ番組を録画しておいて、誘ったりすることもよいでしょう。


何にも興味を示さない場合

行動障害を起こして周囲を振り回すのは陽性症状ですが、なんにも興味を示さなくなり、寝てばかりいる陰性症状になってしまう人もいます。

心身への適度な刺激がないと、身体的な健康も失われがちになりますので、認知症も進行してしまいます。

工夫としては、何が刺激を与えてあげることが大切です。

子供や動物に触れたりすることで生きるエネルギーが触発されます。

陰性症状の対応としては、デイサービスに参加するのも一つの方法です。

デイサービスでは、食事になれば起こしてくれますし、体を動かすことへも参加できます。

参加することで次第に精気が感じられるようになったら、デイサービスを繰り返していきます。

家から出るのを嫌がるようでしたら、ショートステイから試していきます。


失禁が始まったら

失禁で汚れた衣類を取り替えようとすると、抵抗することがあります。

これは、濡れたことを認めたくない。着替えを避けたい。という自分を守ろうとするための抵抗です。

対応としては、「濡れていては不潔ですよ」など失敗につながる言葉は避けます。
「散歩に行くので着替えましょうね」などと違う場面にもっていくこととでうまくいくことがあります。

排泄したいという感覚が曖昧になってりう場合には、1、2時間おきに、「トレイに行きませんか?」と誘導してどれくらいの感覚でトイレに行けば失敗を防げるかを確認しておきましょう。

適切な感覚時間がわかれば、その時間ごとにトイレへ誘導します。

運動不足やメリハリのない生活を送っている場合には、排泄機能が衰えますので、デイサービスなどを活用し、積極的に運動をする機会をつくりましょう。

趣味や熱中するものを見つけることで、排泄感覚が戻ることもあります。


何かに強くこたわる場面

例えば、自宅にいるのに 「家に帰る」 と言って聞かないようなとき、「ここは家だから、帰る必要はありません」と否定したり、「なんでそんなことを言うの?」と責めたりするのはよくありません。

その人は、 実際に 「(ここではない) 自分の家に帰りたい」と感じており、 その気持ちを抑圧されると、嫌な感情だけが記憶に残ってしまいます。

まずは、基本の技術によって適切な距難まで近づき、なぜそうしたいのか、理由をよく聞いてあげましょう。

そのうえで、本人の好きな話題で気分を変え、「じゃあ、一緒に帰りましようか」と言って一緒に出かけてあげたりすると、「希望を妨げられた」という悪い感情が残りません。

実際には、近所を一歩きしたりする間にこだわりがなくなってしまうケースも多く見られます。

否定はせずに、本人の希望を聞いてあげるようにしてみましょう。


着替えや入浴の際

もし自宅で介護をしている場合でも、 着替えや入浴など手間のかかることを行う際は、 できるだけ他の家族やヘルパーさんなど、 複数の人でできるときに行うのがよいでしよう。

このとき、それぞれがバラバラに声をかけたり、手や足に触れたりすると、介護される人は混乱して不安になり、介護を拒否する行動に出ることも少なくありません。

1人が介護を受ける人の視線をしっかりとつかみ、楽しい話をしたりそのときの様子を実況するなどして注意を引きつけ、その間にもう1人が作業に専念するとよいでしよう。

基本の技術のうち、「見る」「話す」を前者が、「触れる」 を後者が分担し、 全体として心地よい状況をつく り出すことで、 介護される人がリラックスできる状態にするのがポイントです。


イライラが感じられる場面

普段は落ち着いているのに、急にイライラしたり、興奮したりすることもあります。

このような場合は、自分の身に危険が及ばないことを確認し、肩や腕、背中など、その人が落ち着く部分に優しく触れてみましょう。

最も効果的なのは、ギュッと抱き締めることですが、腕を肩に回したり、背中をゆっくりさすったりすることから始めるのがよいでしょう。

また、ふとした時に顔つきが変わる。など、イライラや興奮の雰囲気を感じた時は、「その人の好きな事を提案する」「楽しい思い出などを話す」「懐かしい写真を見せる」など、相手のよい感情、記憶に働きかけて、気持ちを別の方向に向けてみましょう。


食事の世話をする場面

食事が進まない、という場合は、まずよく見て、聞いて、その理由を探すようにしてください。

認知機能が低下すると、順序立てて物事を行ったり、自分のとるべき行動を選択したりすることが難しくなるため、食事の際に一度に料理を出されると、何から食べてよいのか分からずに不安になっている可能性があります。

このような場合は、1品ずつ順番に出してみると食べられることがあります。

また、「お箸がうまく使えないようなら、ご飯をおにぎりに替えてみる」とか、「普段より甘みを少し強めたり、スパイスや薬味を使って味に変化をつける」など、食事が進まない理由に応じた、具体的な工夫をしてみましょう。

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